このポッドキャストについて

Deploy は主に、将来へのヒントや希望を見出したい鍼灸学生や若手鍼灸師と、海外で活躍する一人ひとりの鍼灸師との間に立つメディアとしてのポッドキャストです。

自分が学生の時から見たい、面白いと思えるメディアに出会えなかったというのもあるが、将来の業界を担う若い鍼灸学生や鍼灸師が興味を持てるメディア、未来に希望が持てるようなメディアを作りたいと長年思っていた。

日本には素晴らしい先生が山のようにいて、有名な先生ならインタビュー記事を読むことも、あるいは話を聞きたければ直接会いにいくことも比較的容易い。

故に日本にいてはなかなか話を聞く機会のない海外在住の鍼灸師の話を聞けるのは、若い世代にとって有意義なのではないかと思う。

メディアがある、とはそこに観察者がいる、ということ。人知れず海外で活躍する日本人鍼灸師たちの存在は、日本の鍼灸業界にとって貴重な財産ではないだろうか。何かしらのカタチでそんな彼らの物語をきちんと記録し、未来に残していくことは大切なことだと考えている。

メディアはメッセージである

by マーシャル・マクルーハン

「内容(メッセージ)ではなく、媒体・手段(メディア)そのものが人間の経験形式を規定する」のであれば、メディアが変われば、メディア上に流布するメッセージ内容やコンテンツも変わらざるを得なくなり、従ってポッドキャストというメディアに乗せて聞き手に伝わるメッセージというものは、webや書籍・雑誌、あるいはセミナーなどその他のものから受け取るメッセージとは違うはず。

そしてメディアには、公に向かって伝えた瞬間からその内容を自己実現させる方向に向かう力が生来のものとして備わっている。ということはゲストの声に受け手が響き、個人を動かす、業界を動かすことにもつながりうるのではないかと思う。

海外移住を煽るのが目的ではない。とはいえ彼らをロールモデルにしたり、キャリアに対する考え方のヒントをもらったり、自分なりの鍼灸師としての道を考えるきっかけにしてもらえれば幸いである。

また、これとは別の個人的な理由として、鍼灸学生のときから、「日本鍼灸って一体何なのか」「日本鍼灸が持つ価値とは何なのか」という問いがいつもあった。

ハード、ソフトの視点でそれらを説明されるのは目にしても、いずれもどこか本質を突いていない気がしていた。とはいえぼくも数年かけて探っているが、確かな答えは出ていない。

だったら、実際に活躍している鍼灸師に話を聞いていくことでその手がかりが見つかるのではないか。とりわけ海外で活躍する日本人鍼灸師の話を聞ければ、彼らが日本以外の地でどのような価値を提供しているのかヒントが見つかるのではないか。

そして、それらの点と点をつないでいくことで、日本鍼灸の価値を再構築し、これからの社会で日本鍼灸が担うべき役割みたいなものが見えてくるのではないか。

そんな思いでポッドキャストを始めようと思った。